去年、全国で検挙された暴力団員や準構成員らは合わせて9900人余りと、初めて1万人を下回り、過去最少となりました。警察庁は、減少傾向の一方で、依然として準構成員らが特殊詐欺に関わり、脅威になっているとして、取締りを強化する方針です。
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警察庁によりますと、去年1年間に全国で検挙された暴力団員や準構成員らは、前の年よりも1832人少ない9903人でした。▽構成員が2129人、▽準構成員やその周辺者が7774人となっていて、1991年に暴力団対策法ができてから初めて1万人を下回り、過去最少となりました。10年前の半分以下に減っています。検挙の内訳は、▽覚醒剤取締法違反が全体の2割にあたる2141件、▽詐欺が1424件、▽傷害が1142件、▽窃盗が847件となっています。また、暴力団の構成員や準構成員の数も、去年末の時点でおよそ2万2400人と、前の年から1700人減り、過去最少となりました。減少傾向の一方、去年10月には岡山市で暴力団組長が襲撃され、山口組系の暴力団員が逮捕されるなど、抗争は今も相次いでいて、警察庁は市民が巻き添えに遭わないよう警戒を続けることにしています。また、依然として準構成員らが特殊詐欺に関わり、治安上の大きな脅威になっているとして、取締りを強化する方針です。
